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【5月】たけのこSP
トピックス
2025.05.01

自主映画「大正浪漫~メロディ~」の制作 ー情熱と創意の舞台裏ー @ラヴィーレ飯能

ラヴィーレ飯能では、ホーム開設9周年を記念して自主映画「大正浪漫~メロディ~」が制作されました。
今回WATCHでは、その舞台裏も含め制作の全てをご紹介します!

 

自主映画制作の背景と目的

ラヴィーレ飯能では、毎年テーマを決めて秋祭りを開催しています。
2023年のテーマが
「昭和レトロ」だったことから、2024年はそこから一つ遡り「大正浪漫」がテーマに決定
秋祭りでのイベントを企画する際に、大正生まれの方々に、昔楽しかったことを聞き取りし、ある方から「公民館に回ってくる無声映画がとても楽しみだった」というお話を伺いました。
これをきっかけに、ホームのスタッフとご入居者さまが協力して、自主映画の制作を開始。
そして、完成した「無声映画編」をまず秋祭りで上映し、その後台詞とBGMを加えた通常映画作品の「完全版」も制作しました。

映画のポスター

映画制作は、ひとりでできるものではなく、いろいろな方の参加が必要不可欠です。スタッフやご入居者さまそれぞれの個性や隠れた才能を結集しないと完成しません。この制作過程を通じて、ホーム全体の結びつきをより強固なものにすることを目的としました。

 

映画のあらすじ

ひと言で表現すると「社会派ファンタジーラブコメ」です。

令和の時代に生きるネガティブ思考の若者が、突如起こった地震で、タイムスリップしてしまいます。たどり着いた先は、大正時代。そこで出会う、怪しげな博士、そしてカフェで働く「モダンガール」、その女性に思いを寄せる真面目な「青年」などなど・・・。
秋祭りの日、大きな地震が起き「モダンガール」は令和の時代に飛ばされてしまいます。
令和の世に飛ばされた「モダンガール」は、なんと介護施設で働いていました。
その施設には、110歳の男性が入居されており、「モダンガール」の顔を見て驚きます。そこへ、大正時代に思いを告げられなかったあの「青年」に似た人物が現れ、その人物の祖父である110歳の男性が、実はあの思いを告げられなかった「青年」だと知ります。
ようやく会えたことで大粒の涙を流す「モダンガール」。しっかりと「青年」と握手を交わすのでした。

主な制作スケジュール

 2024年6月末 ラヴィーレ飯能2024年秋祭りのテーマが、「大正浪漫」と決定。

 2024年7月初旬 「大正浪漫~メロディー~」原案完成後、台本作成開始。

 2024年8月末  台本・絵コンテ完成。(約2か月間) 美術係が、小道具など検討・収集を開始。

 2024年9月2日  レクリエーションで自主映画の制作を発表。役者やスタッフの顔合わせと台本の読み合わせ実施。

 2024年11月10日  秋祭り開催、「大正浪漫~メロディ~無声映画編」上映。

 2025年1月2日      新春映画上映会で、「大正浪漫~メロディ~完全版」上映。

 2025年3月20日    映像エラー箇所を修復し、「大正浪漫~メロディ~完全版」完成。

 

撮影・台本の読み合わせ・演出打合せなどの様子

自主映画に携わった皆さまの声

■出演されたご入居者さま

「無声映画」が楽しみだったと話して、まさか、本当に作ってしまうなんて驚いた。
 しかも、台詞まであって出演するなんて思ってなかった。でもすごく楽しい経験でした。

■監督・脚本・弁士 佐藤晴代(さとう はるよ)さん

はじめは、「この役をあなたやってください。」とスタッフに言っても、ほぼ断られると思っていました。映画撮影どころか、演技すらしたことない人がほとんどでしたから。ところがほとんどのスタッフが快諾!ちょっと感動しました。その後の撮影も、役者スタッフ共に全力で取り組んでくださったおかげで、素人が作ったとは思えないような良い作品ができたと思います。ここまで全力で取り組めたのも、応援してくださったご入居者さまと、広い心で見守ってくれたホーム長のおかげです。本当にありがとうございました。
今年は、ラヴィーレ飯能が創立10周年を迎える記念すべき年です。昨年の自主制作映画を越え、さらにご入居者さまに感動していただけるような企画をスタッフ一丸となって考えていきたいと思います。お近くにお越しの際はぜひ遊びに来てください!

 

■原案・総指揮 野田知也(のだ ともや)さん

私は、ラヴィーレ飯能で長年レクリエーション担当を務めています。自分に課せられたことは、「笑顔をつくること」そして「笑顔を広げること」だと思っています。
これまで、ホームの中に神社を作って初詣の場を設けたり、日帰り温泉旅行を企画したりしてきました。
関わっていただける方々が増えると、笑顔も広がっていきます。今回の挑戦は、映画制作だけではありませんでした。秋祭りの企画段階から、当日までのドキュメンタリー映像も作りました。そこには、笑顔がたくさん映っています。映画制作という「夢」が叶っただけでなく、「笑顔あふれる場を作る」ということも達成できました。いろいろな方々のご協力とご理解に心から感謝しています。

 

制作の裏話や苦労話を教えてください

■スケジュール調整が本当に大変でした。通常業務の合間を縫って、役者同士のシフトを照らし合わせながら、時には天気や欠員で何度もリスケジュールしました。

■演技シーンは、すべてホームの敷地内で撮影しました。そのため、背景が単調になり、ドラマの世界観に入り込めない課題が浮上しました。これを解決するために、背景を合成するという特殊な編集を行いました。

■スケジュールの都合により、野外での撮影が雷雨の中で行われることもありました。その時、ヒロイン役の着ていた自前の浴衣がびしょ濡れになってしまいました。

■この映画は、ほとんどをiPadで撮影し、編集もパソコンを使わずにiPhoneで行いました。編集作業は、複数のアプリを使い分け、撮影スピードの調整や台詞に合うように秒単位での修正など困難でありながらも、細部にこだわった制作を追求しました。

撮影風景

上映会で観賞されたご入居者さまの感想

■映画を作るってことは聞いていたけど、こんなに本格的な映画になるなんて思ってなかった。

■笑ったし、感動してしまった。

■知っている顔なじみの人たちが出ていて、驚きました。本当に映画を、みなさんで作ったんですね。

■よくやったね~、これは本当にすごいよ。

■弁士・楽士の映画、久しぶりに楽しめました。

■お話から全べて作ったの?すごすぎて、最後は泣きそうになってしまった。

■○○さんが出演していた!□□さんは、あの場面に出ていた、▲▲さんも出ていたね、面白い~

■9周年でこんなすごいもの観られたから、10周年はどんなことになるんだろ、楽しみ。

■ストーリー性がしっかりしていて、笑いもあって面白かったし、感動してジーンと来る場面もあって涙が・・・。正直、素人感があるのかなって思っていたけど、みんな演技が上手くて期待以上で見入っちゃたよ。みんな忙しいのに、仕事の間に練習頑張った努力と熱意が感じられ、本当に感動したよ。

上映会の様子

 

ホーム長 渡邉 明(わたなべ あきら)さんからのコメント

大正浪漫をテーマにした自主映画を制作するという、ラヴィーレ飯能始まって以来の大きな夢の詰まった挑戦をやり遂げました。スタッフ・入居者さま・ご家族さまとの絆が深まったことを実感しています。大正時代に華やかで自由な文化が花開いたように、私たちのホームでもこの期間に多くの新しい文化が生まれ、チームとしても大きく成長するきっかけとなりました。

原案を描き、プロジェクトを見事にまとめ上げた総指揮の野田さん、クオリティへのこだわりを持って脚本・監督・弁士を務め上げた佐藤さん、ダンスチームを鼓舞し導いてくれたスタッフの方々、そして秋祭りの場に大正浪漫の世界を見事に再現してくれたスタッフをはじめ、関わってくださったすべての方々のたゆまぬ努力と才能が実を結び、今回の素晴らしい成果につながったと感じています。
この素晴らしい文化の芽をこれからの未来に向けて、さらに花開かせていきたいと思います。

 

ホームが一丸となって、1つのものを作り上げた素晴らしい取組みですね。
今年のラヴィーレ飯能創立10周年は、さらにスケールアップした企画を期待しています!

 

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ABOUT USこの記事を書いた人

山下和郎
2024年4月にSOMPOケアに入社し、広報室へ着任しました。 SOMPOケアのブランド力向上の力になれるよう頑張ります!