子ども食堂をきっかけに生まれた2作品が快挙!

ラヴィーレ元住吉の「SOMPO流 子ども食堂」には、毎月10名ほどのお子さんが参加されています。
そんなラヴィーレ元住吉の子ども食堂に参加してくれたお子さんたちが、子ども食堂への参加をきっかけに作文や自由研究に取り組んでくれました。
そしてなんと、その作文が川崎市の文詩集掲載作品に、自由研究が川崎市の社会作品展に選出されました!!
子ども食堂での体験をまとめた作文が、市の文詩集に掲載されました!
ひとつめは、5年生(作文作成時は4年生)の篠田暖(のん)さんが書いてくれた作文です。子ども食堂に参加したときの様子やその時の気持ちを、素直な気持ちで綴ってくれました。
その作文ですが、川崎市の文詩集「かわさき」に掲載されました!
『人生をもう一度』
わたしがすんでいる町には、ケアラヴィーレ元住吉というろう人ホームがあります。ふだんかかわることはないですが、わくわくプラザ※でいく機会がありました。行ってみたら楽しかったので、みなさんにしょうかいしたいと思います。
まず、ここではろう人ホームのスタッフさんのお手伝いをすることができます。お茶を運んだりご飯をはこんだりしました。他にもおじいさんおばあさんたちが入る大きなお風呂を見せてもらったり、車イスの体験をさせてもらったりすることもできました。その場所で、どのようにくらしているのかがよく分かりました。
とくに楽しかったのは、夏に行うお祭りです、お祭りにはかき氷、しゃてき、わなげ、スーパーボールすくいがありました。その中で、私はおばあさんといっしょにかき氷を作りました。楽しかったです。
ケアラヴィーレ元住吉の名前には「人生をもう一度」という意味があります。そこでくらす人々は、元気でやさしいひとたちがたくさんいました。これからは、バスの席をゆずったりあいさつをしたりすることができたらいいなと思っています。そしてこれからもおじいさんやおばあさんが元気にくらしていってほしいとねがっています。
※わくわくプラザ…学童の名称
作文を書いてくれた、篠田さんにお話を伺いました!
ラヴィーレ元住吉の子ども食堂に遊びにきたきっかけは何でしょうか?初めて来たときに思ったことや、覚えていることはありますか?
わくわくプラザで申し込みがあったからです。初めて行ったときは、はいぜんをすることがむずかしかったです。こぼしちゃうんじゃないかときんちょうもしました。
ラヴィーレ元住吉の子ども食堂のどんなところが楽しい、もしくは好きですか?また、一番楽しかったこと、記憶に残っていることはありますか?
おじいさんやおばあさんにごはんを運んだり、話したりできるところと、いろいろなイベントがあったり、どんな生活をしているのか知れるところです。お祭りが一番楽しかったです。いろいろなあそびがあって、みんなが楽しめたからです。
作文を書こうと思った理由は何でしょうか?また、文詩集「かわさき」の作品に選ばれたときの感想を教えてください。
わくわくプラザでこのような体験ができるということを知り、行ってみるとおじいさん、おばあさんに触れ合える、とても楽しい場所だったからです。
文詩集「かわさき」に選ばれたときはとてもうれしかったです。
もしラヴィーレ元住吉のご入居者さまや職員さん、またはお友達に伝えたいこと、言いたいことがあれば教えてください!
ご入居者のみなさん、いつも笑顔でやさしく話してくれてありがとうございます。
ラヴィーレ元住吉を取材した自由研究が、川崎市の社会作品展に選出されました!
もうひとつは、5年生の浅野結香さんの自由研究です。
「老人ホームの工夫」をテーマにして、ラヴィーレ元住吉を取材した浅野さんの自由研究が、市内の「社会作品展」に選出されました!
国語の授業で「ユニバーサルデザイン」について学んだことがきっかけで、ご入居者さまが暮らしやすい工夫について関心を持ち始めた浅野さん。子ども食堂で訪れていたラヴィーレ元住吉に『介護施設で利用者の方がくらしやすい工夫を見つけてみよう・聞いてみよう』というテーマで取材してくれました。
自由研究の一部がこちら
しっかり調べてくれたことが分かる研究です!
自由研究に取り組んだ、浅野結香さんにもお話を伺いました!
ラヴィーレ元住吉の子ども食堂に遊びにきたきっかけは何でしょうか?初めて来たときに思ったことや、覚えていることはありますか?
友達に誘われて、子ども食堂に参加しました。スタッフさんも、入居者のみなさんも優しくしてくれて、また参加したいと思いました。
実際に高齢者の施設を調べて、ラヴィーレ元住吉を見学した感想(学んだことや驚いたこと、印象的だったことなど)を教えてください。
調べたり、見学した時に、施設にたくさんの工夫があっておどろきました。
子ども食堂のはいぜんの後、施設のことを教えてくれたり、体験したりして、このバリアフリーの自由研究に繋がりました。楽しみながら学ぶことができました。
実際に車いすに乗って居室内の設備に触れたり、
機械浴を体験する浅野さん
自由研究が社会作品展に選ばれたときの感想を教えてください。
はじめはとてもびっくりしました。がんばって完成させて良かったなと思いました。すごくうれしかったです。
もしラヴィーレ元住吉のご入居者さまや職員さん、またはお友達に伝えたいこと、言いたいことがあれば教えてください!
吉武さん(ホームのスタッフさん)、スタッフの皆さん、たくさんのことを教えてくれてありがとうございました。これからも子ども食堂に参加したいと思います。
ラヴィーレ元住吉ホーム長の右近さんからもメッセージをいただきました!
篠田さん、浅野さんは子ども食堂がスタートした当初からご参加いただいています。
ラヴィーレ元住吉で体験した事が、お二人の心に残り、作文・自由研究という形で表現をされ、それが教育関係者さまの目に留まり入賞を果たし、本当に素晴らしい事だと思いました。
これからも、お子さんの可能性や関わる職員の力を引き出す、そんな子ども食堂を続けていきたいと思います。
篠田さんの作文と、浅野さんの自由研究。どちらも子ども食堂をきっかけに、お子さんたちが才能に花を咲かせた事例です。
これは、「SOMPO流 子ども食堂」が食事を提供するだけでなく、子どもたちの学びや成長、そして世代を超えた心の交流の場として、地域に根付いていることの何よりの証ですね。
世代間交流・地域交流だけでなく、子どもたちの学びの場としても広がっていく、ラヴィーレ元住吉の子ども食堂がこれからも楽しみですね!!

