Future Care Lab in Japan通信 Vol.16

この連載ではFuture Care Lab in Japan(以下FCL)という研究所について、何を目指し、どんなことをしているのかをご紹介していきます。
第16回目は『FCLへの来訪レポート』です。
FCLには、年間を通じてさまざまな方々がご来訪されます。たとえば介護事業者や開発企業、官公庁などの行政機関の方々、大学などの教育機関など、国内外の幅広い介護福祉に関わる方々が見学に来られます。今年度は(4月~12月時点で)800名近くの方々がFCLにご来訪され、意見交換を行いました。
ご来訪の目的はさまざまですが、それぞれの方に合わせて対応をしています。
― FCL見学の様子 ―
ある日は、デンマークから、高齢者ケアに関わるケアを学ぶ学生と先生方のご来訪でした。

私たちの取組みを紹介させていただくことはもとより、先方からもデンマークでの取組み事例や考え方などを教えていただくことができました。特に、専門職間の関係性についてはデンマークでも課題があるようです。その対策として、介護スタッフと看護スタッフが協働し、共に適切な解決策を見出すワークショップを開催されているとのことでした。双方が日常業務における経験や不満を共有し、自身の意見に基づきトリアージ時の新たな調整役を担うパイロットプロジェクトを実施。これにより、患者さまへのより効率的な対応が可能となりました。また、スタッフは自身のアイデアが実践で実現されるのを見て、より強い当事者意識を持つようになったようです。
その上、新しいテクノロジーを活用し、専門職の業務をサポートするバディ(相棒)ロボットも使われているようです。このテクノロジー開発は、専門職と病院に雇われている技術スタッフが一緒に関わり協創したとのことでした。新たな気づきや、考えさせらえることが多くあり、大変勉強になりました。
別の日には、開発企業の方が新たな製品を開発し、現場ニーズがあるか知りたいとのことでご来訪いただきました。

実際に、現物を確認する際には、忖度なく率直な意見交換をさせていただくようにしています。
もし打ち合わせの段階で課題が分かれば、それを早期に開発企業にフィードバックすることで、開発企業は早めに対策を検討することができます。そして介護現場にとっても、より現場課題にマッチした製品が早期に使えるようになると考えるからです。
― これまでも、これからも、介護現場と開発企業との橋渡しになる存在を目指して ―
日本国内に、介護現場の課題解決のための技術開発・実証、産学官や企業との連携をする団体・研究所がいくつかあります。そのほとんどは行政や大学などの公共機関となっており、民間企業としてそのような活動をしているFCLは稀有な存在です。
FCLは、本来競合となるような同業他法人や、開発企業様との架け橋となる、オープンプラットフォームとしてのミッションを与えられています。民間企業でありながら、自社に留まらず業界全体の貢献を理念とした研究所を設立するSOMPOグループは、本気で介護の未来を考えている会社なのだと思います。
FCLは、これまでも、これからも、介護福祉に関わる多くのみなさまと共に、介護の未来のために活動を続けていきます。







