本を選ぶ楽しみがやってくる!――ラヴィーレ小田原弐番館の移動書店

ラヴィーレ小田原弐番館では、数か月に一度、道草書店による移動書店が開かれています。ロビーに本が並ぶその日は、ご入居者さまが一冊一冊を手に取りながら、ゆっくりと本を選べる特別な時間です。
今回は、この移動書店が始まったきっかけと、ホームに広がっている読書の楽しみをご紹介します!
「ゆっくり本を選びたい」という声から始まった移動書店
この取組みのきっかけは、あるご入居者さまの「ゆっくり本を選びたい」という声でした。
書店に行くこと自体はできても、若い人が多い店内では気を遣ってしまい、落ち着いて本を選びにくい――そんな思いを抱えていたといいます。
その声を受けて、副ホーム長の星﨑さんが相談したのが、神奈川県真鶴町の道草書店でした。
「本を必要としている人がいるのなら、届けにいきます」と快く応じてくださり、ご入居者さまの好みや世代に合わせた本を持ってきてくださる移動書店が始まりました。
今では、開催のたびに約100冊が並び、ホームの楽しみのひとつになっています!
本を選ぶ時間そのものが、楽しみになっている
開催当日、ロビーには木組みの小さな棚が並び、1日限りの本屋さんが生まれます。普段は歓談の場として使われている空間が、その日だけは本に囲まれた特別な場所に!
ご入居者さまたちは、表紙をじっくり眺めたり、ページをめくったりしながら、それぞれのペースで本を選ばれます。
車いすの方も、シルバーカーを使う方も、無理なく参加できるのがこの移動書店の魅力です。「どれにしようかなあ」と迷う時間そのものが、楽しみになっています!
また、会計の場面や本を選ぶ合間には、自然と会話も生まれます。「次はこんな本を読んでみたい」「この作家の作品は読みやすいですよ」――そんなやり取りを通して、本を選ぶ時間がより豊かなものになっています!
読書の楽しみが、日常の会話にも広がっている
移動書店は、今では多くのご入居者さまが心待ちにする人気の取組みです。
常連の方の中には、新聞の書籍広告の切り抜きを手渡して「次はこの本を持ってきて」とお願いされる方もいらっしゃいます。
購入した本をきっかけに、ご入居者さま同士の会話が広がる場面も少なくありません。
「面白かったら、後で貸すわね」とご入居者さま同士で声を掛け合ったり、好きなジャンルの話で盛り上がったりと、本との出会いが人との交流にもつながっています。あるご入居者さまは、「読書は自分のペースで読めればいいから」と話してくださいました。
年齢を重ねても、自分らしく続けられる楽しみがあること。そして、その楽しみをホームの中で味わえること。
移動書店は、そんな時間を支える存在になっています。

本と出会う時間を、これからも大切に
副ホーム長の星﨑さんは、「こんなに人気になるなんて思わなかった!」と話します。
さらに、「仕事や家事をリタイアして時間ができたら読書三昧を、と夢見ていた“実は本が好き”の方がたくさんいたということではないでしょうか!」と、その広がりを感じているそうです。
「ご入居者さまそれぞれに、これまで大切にしてこられた時間や楽しみがあります。
これからもラヴィーレ小田原弐番館では、そうした想いを大切にしながら、お一人おひとりが自分らしく過ごせる日常を育んでいきたいと思います。」
(ラヴィーレ小田原弐番館 副ホーム長 星﨑さん)






