「地域とつながる」~つながりは無限~

当社のホーム・事業所では、近隣地域の方々とのつながりを大切にしています。地域交流、多世代交流の場となることを目指す「SOMPO流 子ども食堂」も、その取組みのひとつです。ご入居者さまと子どもたちの笑顔が交わる瞬間は、地域に優しさと活気をもたらしています。
今回は、ラヴィーレ駒沢公園と近隣小学校との素敵な交流の様子をご紹介します。
交流のはじまり
東京都世田谷区にある東深沢小学校の児童と先生方が道徳の授業で、学校周辺を散策していた時、目に留まったのが、ラヴィーレ駒沢公園の入口に掲示してあった「子ども食堂」のポスター。
授業で扱っているテーマの中で、子ども食堂の取組みから何かヒントを得られるのではないかと考え、先生がホームに連絡をしてくださったそうです。
これを機に、新しい交流の輪が誕生しました!

ホームの入口に掲示してあった、「SOMPO流 子ども食堂」のポスター
小学校で道徳の授業に参加
2024年9月6日、小学校からのご依頼を受け、ラヴィーレ駒沢公園のホーム長である眞部さんが、東深沢小学校を訪問し、6年3組(2024年度)の道徳の授業に参加しました。
学校の入口では児童たちに温かく迎えられ、教室に入ると拍手で歓迎されたそうです。眞部さんは、ホームで毎月開催している子ども食堂の取組みについて説明。授業は、児童との対話を交えながら進みました。
道徳の授業で、6年3組が取り組むテーマは「地域とつながる」。授業を通じて、このテーマが子ども食堂の目指すものと共通する部分があることに気づいたそうです。
さらに、子ども食堂を運営する上で、何か協力できることはないかとクラス全員で考えてくれたとのことです。
「そもそも『つながる』とはどんなことだろう?」という答えを導き出すために、児童がホームを訪問し、実際に子ども食堂やホームで行われるレクリエーションに参加することが決まりました。
このようにして、東深沢小学校6年3組のみなさんとラヴィーレ駒沢公園が協力し、地域を元気にする「つながる活動」が始動しました!

東深沢小学校へ初訪問

授業の中で、いろいろな意見が飛び交いました。
ホームレクリエーションに参加
2024年9月19日、6年3組の児童40名と担任の有田先生がホームを訪問しました。子どもたち一人ひとりがご入居者さまの身体に配慮し、楽しんでいただけるようなレクリエーションを考え、準備をしたそうです。
当日はとても盛り上がり、参加者の笑顔があふれる心温まるひとときとなりました。

みんなで塗り絵や折り紙を楽しみました♪

たくさんの小学生が訪れ、にぎやかな雰囲気に♪
「つながりフェス」開催!
2024年10月29日、「地域を元気に活気づける!」をコンセプトに、東深沢小学校の体育館で「つながりフェス」が開催されました。このイベントに向けて、ホームの担当者と6年3組との間でリモート会議を重ね、念入りに準備を進めたそうです。
当日は地域にあるパン屋さんのご指導のもと、パン作りを行い、楽しいレクリエーションも実施されました。地域交流を通じて、つながりが生まれた総勢50名ほどの方を迎えたそうです。ゲストには、地域に住む子どもたちをはじめ、商店街の方々、ラヴィーレ駒沢公園に往診で来られる先生方をご招待!
そのほか、ご入居者さまや自動の保護者も加わり、にぎやかなイベントとなりました!

手作りのパンでおもてなし(^ ^)

6年3組のみんなが制作した、つながりマップ!
「つながり」が他学年にも拡大!
東深沢小学校6年生の活動がきっかけとなり、他学年の2年生や4年生との交流にもつながったそうです!
2年生がホーム見学に
6年生との活動「つながりフェス」の開催日と同じ2024年10月29日、「もっともっとまちたんけん※」という生活科の校外学習の一環として、元気いっぱいの2年生4人がラヴィーレ駒沢公園を訪問しました。ご入居者さまの居室、ホーム内を見学しながら、子ども目線での素朴な質問を積極的に投げかけてくれたそうです。

みんなで元気にピースサイン!

子どもたちにとっては、はじめての居室見学
※生活科「もっともっとまちたんけん」
自分たちが住む地域における、お気に入りの人や場所について関心を高め、インタビューや調査を通して、地域のことを学ぶこと。
4年生の授業に参加
2024年11月5日、眞部さんとホームのスタッフが、4年生の「まちの福祉」をテーマにした総合学習の授業に参加しました。
高齢者施設や介護に携わる仕事について、児童たちに理解を深めてもらうためにお話をしました。福祉の仕事にもっと興味を持ってもらいたいという想いを込めて、授業に臨んだそうです。
🌸眞部さんの話を聞いた、4年生の感想をご紹介🌸
👧「ホームがどんな場所なのか、もっと知りたくなりました。」
👦「ホームには100歳の人がいるなんて、すごいと思った。」
👧「ホームで暮らす、おじいちゃん、おばあちゃんにはいつも笑顔で過ごしてほしい。」
👦「介護士の仕事はやりがいを感じられることを知りました。」
4年生と6年生が子ども食堂に参加!
2025年2月22日、ホームで開催された子ども食堂に、4年生と6年生の児童たちが参加しました。当日は、食事の配膳をサポートしてもらい、ご入居者さまと一緒に食事を楽しみました。
その後、ホーム内にある特殊浴を見学してもらいました。レクリエーションでは、風船バレーをみんなで和気あいあいと満喫♪ご入居者さまと交流し、高齢者施設の様子を実際に見て感じることで、児童たちにとって介護施設に対する考えも深まったとのことです。

ご入居者さまにとっては子どもたちとのふれあいが活力に。
6年3組との活動の集大成・ドッカン祭り!
6年3組のみなさんにとって、卒業まで残りわずかとなる2025年2月15日、ホームの近隣にあるエーダンモール深沢商店街※で6年3組の児童が主体となり「ドッカン祭り」が開催されました。このイベントの名称には「勢いよく、思いっきり楽しもう!」というメッセージが込められているそうです。
当日は眞部さん、ケアスタッフの大室さんと荒川さんも参加し、交通整理を担当しました。企画、運営を入念に行い、パン屋さんと子どもたちが手作りしたナンや温かな飲み物の提供、占いやゲームコーナーも設けました。参加した地域の方々を笑顔にし、活動に大きく貢献した6年3組のみなさんでした。
「ドッカン祭り」の取組みが、6年3組とラヴィーレ駒沢公園の「地域とつながる」活動の集大成となりました!
※エーダンモール深沢商店街
駒沢公園の南側に位置する商店街で桜の名所である呑川緑道に隣接した閑静な住宅街の中にあります。
活動に参加したスタッフの感想
☆大室 将太さん ケアスタッフ(現ケアコンダクター)
<6年生との活動に参加>「子どもたち一人ひとりが率先し、考えながら動いていて感動しました。小学生同年代同士のコミュニケーションが新鮮で、和みました。」
☆日當 美夏子さん ケアコンダクター(現そんぽの家S成城西副ホーム長)
<4年生の授業に参加>「子どもたちが老人ホームでの仕事に興味を示してくれ、具体的な体験談を聞いてくれたことがとても嬉しかったです。彼らの目が輝いているのを見て、私の話を通じて何かを感じ取ってくれていることに感激しました。」
☆前原 康行さん ケアスタッフ
<4年生の授業に参加>「子どもたちが介護に関してさまざまな興味を持ち、たくさん質問してくれました。私自身の考えをまとめ、一人ひとりに対応できたことが良かったです。」
☆荒川 楓さん ケアスタッフ
<4年生の授業に参加>「この活動を通じて、子どもたちが将来介護士の仕事に就くことになったら、嬉しく思います。また、自分たち介護士も小学校の授業に参加することで、改めて仕事のやりがいを感じることができました。」
<6年生との活動に参加>「6年生の地域活動に関わったことで、今後もさまざまな取組みに前向きに参加していきたいと思い、自分自身が一歩前へ踏み出す勇気に繋がりました。」
今後の展望について、ホーム長の眞部さんに聞きました。
今回、地域のみなさんとのふれあいを通じて、たくさんの方々と出会い、地域の温かさを感じることができました。世代を超えた絆を育み、ご入居者さまの笑顔もあふれ、これまで以上に楽しく、活力あるホームになっています。
この活動をスムーズに進めることができているのも、ホームで働くスタッフの精力的な協力のおかげです。今後も、スタッフのやりがいを醸成できる環境づくりに努めたいと思います。
子ども食堂に参加した小学生からは、多くの嬉しい反響があり、大変嬉しく感じています。高齢者とふれあう経験を通して「将来、介護士になりたい」と話してくれた児童もいました。
この「つながり」をきっかけに、さらに新たな「つながり」が生まれ、地域の大きな輪が広がっています!
今後は近隣のホームとも連携、協力しながら、より一層地域とのつながりを強化していきたいと考えています。

