【栄養ケア・マネジメントの取組み】低栄養悪化予防ホームを表彰!ラヴィーレ篇

SOMPOケアとSOMPOケアフーズでは、管理栄養士がケアスタッフやケアマネジャーなどの多職種と連携して、ご入居者さまに一日でも長く自立した生活を送っていただけるように、食と栄養の面での支援に力を入れています。また、介護リアルデータプラットフォーム「egaku」を活用し、低栄養の早期発見とその予防・改善のための栄養ケア・マネジメントの取組みを継続しています。
特に「体重減少」は筋肉量や筋力の低下だけでなく、免疫力の低下や持病の悪化を招き、「低栄養」の悪循環に陥ってしまう危険性があります。
SOMPOケアフーズでは、ラヴィーレとそんぽの家を対象に「体重減少」を抑制したホームを表彰。それぞれのブランドから、最優秀賞、優秀賞に選ばれた10ホームに表彰状が贈られました!
ご入居者さまの自立支援を基本理念に、管理栄養士が多職種と連携して取り組んだ結果、今回ラヴィーレからは下記10ホームが受賞しました。
最優秀賞
ラヴィーレふじみ野
優秀賞
ラヴィーレ厚木
ラヴィーレ川崎宮前
ラヴィーレ上福岡
ラヴィーレ高座渋谷
ラヴィーレ草加
ラヴィーレ本厚木
ラヴィーレ西大宮
ラヴィーレ元住吉
ラヴィーレ北浦和
※表彰ホームは、「各ホームの全ご入居者さまの中で、体重減少により低栄養のリスクがある方・低栄養のリスクが今後出てくると考えられる方の人数の割合が少ないホーム」になります。
▽▼▽そんぽの家表彰時の記事はこちら!▽▼▽
受賞ホームからコメントをいただきました!!
✨🏆✨ 最優秀賞 ✨🏆✨
ラヴィーレふじみ野(2期連続最優秀賞受賞)
宮原 速人さん(副ホーム長)
体重減少予防につながる取組みは、何よりも「日々の変化に注視すること」を重視しています。例えば、いつも全て召し上がる方の食事摂取量が減った場合、食欲がないのか、悩みごとがあるのか、歯が痛いのかなど、身体面や精神面などさまざまな視点から原因を探ることで、対応策が全く異なります。
その方を深く理解し、寄り添うことが早期の問題解決につながっていると考えています。その結果、食事形態を改善することができたご入居者さまが複数いらっしゃいました。
小熊 紗由美さん(担当管理栄養士) 写真 前列中央
ケアマネジャーを中心にご入居者さまの様子をよくみていると感じます。例えばムース食から軟菜食へ食事形態を変更する際には、各セクションが協力して意見交換をします。
厨房の早期対応や日程の調整を行った後、食事を試して問題がなければ、その後も経過を見ながら対応しています。また、ケアマネジャーやケアコンダクターをはじめ、各スタッフ間でのコミュニケーションにおいて、相談しやすい環境が整っています。
✨🏅✨ 優秀賞 ✨🏅✨
ラヴィーレ厚木(2期連続上位受賞ホーム)
中山田 隆さん(ホーム長) 写真 後列中央
今回2度目の受賞を大変光栄に思います。これからもご入居者さまの「おいしく食べる」を追求し続けたいと思います。
体重減少予防につながる取組みとしては、カスタムメイドケアカンファレンスにおいて、管理栄養士との密な相談・連携ができていることが挙げられます。そして各スタッフがご入居者さまのお食事の変化に高い意識を持って観察していることが、体重減少予防につながったと感じています。
吉田 萌さん(担当管理栄養士) 写真 後列左から1番目
ラヴィーレ厚木のスタッフの方々はとても雰囲気が明るいです。ご入居者さまのお食事やお身体の変化について、多職種から多くの情報を共有していただけるため、栄養面からの提案や相談がしやすく助かっています。
3度目の受賞を目指し、引き続きスタッフの皆さんと連携を強化していきたいと思います。いつもありがとうございます。
ラヴィーレ川崎宮前
渡邊 恵子さん(ケアマネジャー) 写真 右から3番目
このような賞をいただき、誠に光栄です。ありがとうございます。体重減少予防の取組みとして、ケアマネジャーや看護スタッフがダイニングに足を運び、様子を確認するだけでなく、食事介助を行うなど協力体制を築いています。
また、食事量が低下している方に対しては、体重測定の回数を増やし体調を確認するとともに、食事内容の見直しを行うなどの工夫をしています。今後も多職種と連携し、頑張ってまいります。
髙橋 里歌さん(担当管理栄養士) 写真 右から1番目
管理栄養士が提案した際には、すでにホームで検討し実施されていることが多く、早期介入が悪化予防につながっています。
また、カスタムメイドケアカンファレンス内で栄養について議論する時間をいただけるため、ホーム全体の方向性が明確になり、ご入居者さまお一人おひとりの意向に沿った栄養ケア・マネジメントが提供できていると思います。
ラヴィーレ上福岡
宮寺 桂さん(ケアコンダクター) 写真 前列左から2番目
体重減少があると、カスタムメイドケアカンファレンスですぐに看護スタッフ・ケアマネジャー・ホーム長・厨房・ケアスタッフと連携します。そしてその後、食事内容の変更などを迅速に行えたことが体重減少予防につながったと感じていました。
全スタッフ、全セクションが協力し合って対応した結果の受賞なので、とてもうれしいです。
小熊 紗由美さん(担当管理栄養士) 写真 後列右から1番目
ラヴィーレ上福岡では、ご入居者さまを総合的に見守り、全セクションで体重を共有・管理しています。
カスタムメイドケアカンファレンスだけでなく、それ以外でも頻繁に情報共有が行われるため、迅速かつ効果的な対応ができています。これが体重減少予防につながったと思います。
ラヴィーレ高座渋谷
加藤 正道さん(ホーム長) 写真 前列右から2番目
ホームでは、月2回のカスタムメイドケアカンファレンスをおこないます。その中で食事の量や体重に注目し、毎月の体重測定の結果を確認し、スタッフ全員で情報を共有して早めの対応をしています。
日ごろから、ご入居者さまの状態変化について、スタッフ一人ひとりが気配り・目配りをしている結果だと思います。ご入居者さまには、いつまでもお食事を楽しんでいただきたいです。今回の受賞を励みに、更なる寄り添ったお手伝いをしていきます。
髙橋 里歌さん(担当管理栄養士) 写真 前列左から1番目
ラヴィーレ高座渋谷は、各セクションの連携がとても強いと思います。また、ご入居者さまの希望を実現するために「夢結いのーと※」などを使用して、前向きに取り組んでいる姿が素敵だと思います。
食事量や体重の減少については、往診医と連携しているため、こちらからの提案の前にすでに対応が進んでいることもあります。そのため、カスタムメイドケアカンファレンスで「egaku」のアラート確認を一緒に行い、対応についても確認できる時間をいただけて、とても感謝しています。
※「夢結いのーと」とは、SOMPOケアオリジナルエンディングノート
ラヴィーレ草加
今野 徳和さん(ホーム長) 写真 前列右から3番目
今回の受賞については非常に驚いていると同時に、スタッフ全員がご入居者さまの状況に応じて日々関わってきた成果であることを嬉しく思います。
日常生活の中で、ご入居者さまが食べたいものを召し上がることは、一見当たり前のように思えます。しかし、疾患による食事の制限や管理が必要な方もいらっしゃいます。その方たちのお身体の様子を考慮し、食事の制限がある場合は最低限にとどめ、お元気なときにはお好きなものを楽しんでいただくことが、体重減少予防に役立ったと考えています。
田邉 朝子さん(担当管理栄養士) 写真 前列右から2番目
定員150名の大規模なホームですが、ホーム全体での連携がしっかりと取れている点が素晴らしいと思います。カスタムメイドケアカンファレンスだけでなく、日頃から事務所内でさまざまな相談が行われています。
また、食事量の減少や体重の減少など、ADL※に変化が見られる方に対して、食事内容の見直しや栄養補助食品の提供を多職種で検討できるホームです。
※ADLとは、Activities(動作)of Daily Living(日常生活)の略で、日常生活を送るうえで最低限必要な動作のこと
ラヴィーレ本厚木
貞光 宏樹さん(ホーム長) 写真 前列右から1番目
この賞は、スタッフ全員の協力によって得られたものだと感じています。ご入居者さまの食事量や栄養状態については、カスタムメイドケアカンファレンス以外でも常に意見を出してくれるスタッフたちがいます。そのおかげで、ご入居者さまに合った食事をホーム全体で考えることができています。
また、ご入居者さまが元気になってほしいと願うスタッフの想いが、体重減少の予防に繋がっていると思います。これからも、ご入居者さまが元気に過ごせるよう、ホーム全体で栄養ケア・マネジメントに取り組んでいきたいと思います。
吉田 萌さん(担当管理栄養士) 写真 前列左から1番目
ラヴィーレ本厚木は、課題に対するポジティブなアプローチが素晴らしいと感じています。また、カスタムメイドケアカンファレンスでは、各職種からの提案が活発に行われており、ご入居者さまが楽しく、安心して、自分らしく過ごせるように、ホーム全体で取り組んでいます。
これからもホームと連携しながら、栄養ケア・マネジメントを進めていきたいと思います。いつもありがとうございます。
ラヴィーレ西大宮
田沼 大幸さん(ホーム長) 写真 後列左から2番目
受賞したことに、率直に言ってびっくりしています。体重減少予防の取組みとして「egaku」を毎日活用。アラートが表示されているご入居者さまの対応を検討し、キッチンスタッフと連携して「まず何かを試してみる」ことを大切にしています。答えを待つのではなく、行動することが重要だと考えています。
今年度、ホームの目標の一つが「当たり前のことを確実に行う」でしたので、スタッフ一人ひとりがそれを実践した成果だと思います。普段のケアや関わりがこのように認められ、スタッフ全員の自信にもつながってとても嬉しいです。
小熊 紗由美さん(担当管理栄養士) 写真 後列右から2番目
ケアマネジャーを中心に、各セクションのスタッフが食事内容や召し上がっていただくための工夫、補食について話し合っています。ホーム全体が相談しやすい雰囲気で、ホーム長も栄養面に気を配ってくださるので、提案がしやすいです。
キッチンスタッフも補食の作成や食事形態の変更に柔軟に対応してくれます。また、食事委員会も設けられていて、食事に対する意識が高いです。
ラヴィーレ元住吉
右近 幸絵さん(ホーム長) 写真 右
ご入居者さまのお食事について、どうしたら美味しく楽しく召し上がっていただけるかを考え対応したことが、今回の成果に繋がったと感じています。
ケアスタッフやケアマネジャー、看護スタッフの日々の努力がこのような結果を生み出し、表彰を受けられたことを非常に嬉しく思います。
伊東 実優さん(担当管理栄養士)
スムーズなカスタムメイドケアカンファレンスを通じ、各セクションがご入居者さまに対して細やかな配慮をされています。
どのような対応が可能かをホームでしっかり考え、解決策を見出す力が素晴らしいと感じています。
ラヴィーレ北浦和
新城 裕之さん(ホーム長) 写真 右から2番目
体重減少予防の取組みとしては、主にカスタムメイドケアカンファレンスで体重減少が見られるご入居者さまについて重点的に話し合います。それ以外にも、随時ケアマネジャーや看護スタッフと一緒に「egaku」のアラートを確認しています。
ケアスタッフをはじめ、看護スタッフ、ケアマネジャー、事務スタッフ、管理栄養士、キッチンスタッフといった全スタッフが協力して取り組んだ結果であり、大変嬉しく思います。
小熊 紗由美さん(担当管理栄養士)
ホーム長を中心に、各スタッフが情報収集やコミュニケーションを積極的に行っているため、ホーム内は話しやすく良い雰囲気です。
意見を言いやすい環境を作ってくださったおかげで、最近では補食開始のタイミングの提案にも柔軟に対応していただいています。また、栄養や食事に関する「こうしてみたい!」と具体的なご意見もいただけます。
SOMPOケアフーズ社長 福田さんからのメッセージ
体重減少による低栄養を防ぐために、各ホームにおいて日々栄養ケア・マネジメントを多職種協働で取り組んでいただきありがとうございます。ラヴィーレでは、お身体の状態に合わせた栄養バランスのとれた食事を通じて、健康のサポートをさせていただいています。
引き続きグループ一体となって、SOMPOケアの食事が食に関する課題を解決し、笑顔あふれる社会を創っていきましょう。
今後も、多職種が連携・協力してご入居者さまの「おいしく食べる」を追求し、元気にお過ごしいただけるよう支援してまいります!

