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【5月】たけのこSP
連載
2025.04.18

ケアエール de 実践! 住まいを支えるデジタル活用 ~そんぽの家S函館昭和~

本掲載では、ご利用者さまの望む暮らしを、ケアエールを活用しながら実現できた事例についてご紹介しています。

 

これまで、デイサービス、訪問看護、居宅介護支援事業所と紹介してきましたが、第14回となる今回は、本掲載では初のサービス付き高齢者住宅での事例をご紹介します。

「SOMPOケア そんぽの家S 函館昭和」のホーム長である計良さん、計画作成責任者の石田さんにお話を伺いました。

 

■自宅ではない場所で初めての生活

ケアエールを、導入当初からご利用してくださっているNさま(89歳女性)のケースをご紹介します。

当時、Nさまは1人暮らし。遠方に住む息子さま方(長男さま・次男さま)は何かあった際にすぐに駆けつけられない状況に不安を抱えていました。そんな中、Nさまはご自宅で倒れ、救急搬送されることに。大事には至りませんでしたが、そんぽの家S函館昭和での生活が始まりました。

 

Nさまが入居された直後は、環境変化や体調面を心配される長男さまからの電話やメールでのやり取りを頻繁に行っていました。その状況を鑑みた管理者の計良さんは、息子さまへケアエールを使って日々の様子やお知らせを写真や動画でお伝えする提案をしました。

すると、デイサービスで楽しそうに過ごされる様子や大好きなオロナミンCを1日3本元気に飲んでいることが分かるようになり、息子さま方の不安は次第に解消していったそうです。

今では頻繁な電話はなくなり、お孫さまの大学合格のご報告や卒業式でのお写真がご家族さまから届くなど、温かいコミュニケーションが育まれています。

 

■SOMPOケア そんぽの家S函館昭和って、どんな事業所?

そんぽの家S函館昭和は、北海道函館市にある定員42名のサービス付き高齢者向け住宅です。

館内にはデイサービスを含む8か所もの介護事業所が併設しており、必要な介護サービスは一通り館内にて利用できます。そのため、そんぽの家S函館昭和からデイサービスに通われる方も多く、ご入居者さま一人ひとりがその方らしい自由な生活を送れるよう幅広い選択肢を提供しています。

社内でも先駆けてケアエールの活用を進める注目の事業所です。

 

■そんぽの家S函館昭和でのケアエール活用事例

函館昭和では、ご利用者様の状況把握やご家族との情報共有をスムーズに行うため、ケアエールを積極的に活用しています。

例えば

これらの連絡にケアエールを使うことで、計良さんは「離れて暮らすご家族さまにも時間を気にせずご連絡できるようになり、ご家族さまとのコミュニケーションは円滑になった。」とのことです。

ケアエール導入前は、ご家族さまとの電話が行き違いになることが多く、ご本人さまのことを心配されるご家族さまとの電話が長くなることもしばしば。電話対応にかける時間は少なくありませんでした。

それがケアエール導入後は、写真や動画からも日々の様子が伝わり自然とご家族さまとの電話のやり取りは減ったと言います。特に遠方に住むご家族さまにとって、笑顔で過ごされるご本人さまの様子が見えることは大きな安心にも繋がっているようです。

 

■ケアエール活用の工夫

そんなケアエールですが、導入検討をされる事業所さまの中には「ITが苦手な職員もいる」、「チャットみたいなやり取りが増えるのでは」、「投稿する写真を撮る時間が取れない」と心配される方もいます。

そこで、函館昭和ではケアエールの活用で気を付けていることを聞いてみました。

ご家族さまにケアエールを案内する際、「いつでも気になることは何でも書いてください」とお伝えしていますが、適切な投稿さえ行っていれば、ご家族さまから返信を求められて対応に追われることはないと言います。

職員に無理をさせないルール作り、主体的かつ継続的な運用がご家族さまからの信頼に繋がっていると感じます。

■今後に向けて

当初は併設するデイサービスとの連携を深めるために導入したケアエールでしたが、今では「ご家族さまとの信頼関係を築くための大きな役割を担っています。

今後は、新しく追加された便利な機能も理解しながら営業や事業所運営といった様々な場面でケアエール活用の幅を広げていきたい。」と管理者の計良さんも語ってくださいます。

 

函館昭和のご活躍がケアエールの可能性を引き出し、介護の未来を切り開いてくれる力強い一歩となるでしょう。その先に笑顔と安心で溢れる社会が創られていくことを期待せずにはいられません。

 

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ABOUT USこの記事を書いた人

ケアエールチーム
ウェルビーイング事業部ケアエールチームです。ご家族や関係者と共に取り組むほっこりするチームケアの事例などを発信していきます!