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特集
2024.01.30

SOMPOケアの挑戦「介護の未来を変えていく」Vol.2/そんぽの家 松葉公園

SOMPOケアは、日本の介護における課題のひとつでもある「介護の担い手不足」に真摯に向き合い、将来介護の担い手が不足しても高齢者の生活を支えていけるように、データ・テクノロジーの導入・活用による介護現場の新しい常識、すなわち「未来の介護」の創造に取り組んでいます。

この取組みは、約280の介護付きホームからスタート。2023年~2024年度に、順次データ・テクノロジーの活用を進めていきます。

「未来の介護」の取組みを通じ、ご利用者さまには根拠に基づくより良い介護を、職員には、人にしかできない介護に注力する働き方の実現によって今まで以上のやりがいと誇りを。さらに、この流れを介護業界全体へ波及させていくことで、私たちは介護の未来を変えていこうとしています!

「SOMPOケアが目指す未来の介護」はコチラ

https://corporate.sompocare.com/mirainokaigo/?device=pc

第1回目

SOMPOケアの挑戦「介護の未来を変えていく」Vol.1/ラヴィーレ勝田台の記事は

こちらからご覧ください。

https://www.sompocarewatch.com/special/12796/

「三方良し」を目指して!

SOMPOケアは、国や自治体、医療機関とも連携しながら、「ご利用者さま」「職員」「未来社会」にとっての三方良しの実現を目指しています。

 

「未来の介護」に取り組むホームをご紹介

第1回目のラヴィーレ勝田台に続き第2回目となる今回は、「そんぽの家 松葉公園」の取組みをご紹介します!そんぽの家 松葉公園では、 2023年4月から未来の介護プロジェクトが始動!ホーム長の竹本さんをはじめ、職員の方々に「未来の介護」の取組みについてインタビューをしました!

 

【そんぽの家 松葉公園基本情報】

ご入居者さま:68名 平均要介護度 2.0 

スタッフ数:取組み前 職員16名・パート職員3名 / 現在 職員14名・パート職員3名※2024年1月時点

 

「未来の介護」取組みのスタートに当たり、そんぽの家 松葉公園にはどのような不安がありましたか?

竹本さん(ホーム長)『未来の介護』とは何か、なぜこの取組みが必要なのか、職員全員に理解してもらえるかが不安でした。職員一人ひとりにしっかりと説明する時間を設け、理解度に応じて、説明・対話を繰り返し、納得した上で取り組んでいただくことが成功に不可欠であると考えましたが、ホームの雰囲気や職員同士のコミュニケーションにおいては、非常に風通しの良いホームであったため、全体が同じ目標に挑んでいく環境がすぐ整いました。

 

榊原さん(ケアスタッフ)具体的にどのようなことをするのか想像ができなかったため、最初は不安も大きかったです。日々の業務改善や見直しもあるのだろうか、どう変わっていくのだろうと漠然とした不安な思いがありましたが、ホーム長の詳細な説明もありみんなで頑張ろうと思えました!

 

中村さん(看護スタッフ):『未来の介護』の説明を受けたとき、最初は全く想像できませんでした。私たちの仕事の負担が増えるのか、軽くなるのか、あまりピンとはきませんでしたが、始まってみるとこの業務はどうだろう、ここは改善できるんだ!などと気づき、だんだんと慣れていきました。

 

未来の介護に取り組むにあたって、そんぽの家 松葉公園が抱えていた課題とは?

竹本さん(ホーム長):日によっては、業務がとても集中している時があり、バタバタと追われていました。こうした時間帯では職員さんにも余裕がなくなり、ご入居者さまに寄り添うという、本当にやりたい介護の時間が取りにくい状況となっていました。

 

課題解決に向けた業務の組み換え!

伊藤さん(ケアマネジャー):まずは業務の整理整頓のために、ご入居者さま全員のケアプランを見直しました。これまで見えていなかった点、より細かくご要望を記載しないといけない点を修正。必要な介護を適切な頻度に改めて置き換えることで、より丁寧なケアが提供できるようになりました。

 

堀田さん(副ホーム長)これまでの慣習を見直し、業務を短縮できるところはないか、ムダになっている時間はないか、ムリ・ムダ・ムラを無くすことを徹底していきました。

例えば、紙やホワイトボードを使用した情報共有が当たり前になっており、申し送り用の内容記載に時間を要していました。

また、休暇明けの勤務時には、ご入居者さまにどのような変化が起きているか、勤務時間より早く出勤してご入居者さまの変化について申し送り内容を探し、確認する時間が必要でした。ケアスタッフを中心にラインワークス(チャットツール)を活用しはじめたことで、必要な情報を適切なタイミングで確認できるようになり、更なる時間短縮へと繋がりました。

 

そんぽの家 松葉公園で導入したテクノロジーについて教えてください!

アラエル(シャワーポッド)

竹本さん(ホーム長):松葉公園では主にアラエル(シャワーポッド)ラインワークス(チャットツール)を導入、活用しています。

アラエルは、座ったまま入浴していただき、洗いにくいところにもしっかりシャワーが当たり、短時間でお身体をきれいにすることができます。

衛生面や、お身体への負担軽減、職員の使いやすさで重宝しています。また、アラエル導入時には職員3名を「テック担当」に任命、操作手順の作成など職員へのアラエル浸透に向けた役割を担ってもらっています。未来の介護に積極的に関わって欲しいという狙いもあります。

 

榊原さん(ケアスタッフ):テック担当がアラエル導入時に操作説明を受け、それを他の職員に共有できるように『アラエル手順書』を作成。新しいことや慣習の変化に、迅速に対応できるよう理解促進に勤めました。

アラエルを使用いただくことで入浴時間が短縮し、ご入居者さまの負担軽減になり、ほとんどのご入居者さまから「気持ちよかった」といった感想が増えました。

 

テクノロジーの導入で何が変わりましたか?

二村さん(ケアスタッフ):これまで特殊浴の介助時間には一人当たり約45分、時間がかかっていましたが、アラエルの導入により、約15分の時間短縮に繋がり、お一人に要する時間は約30分になりました。

また、これまで二人体制で入浴介助を行なっていましたが、テクノロジー導入で一人対応が可能になり、この創出されたもう一人の職員の時間を、他の業務にあてることができるように変わりました。

 

平出さん(ケアスタッフ):テクノロジー導入によって創出された時間で、1日の業務ラインのなかにQタイム※1が加わりました。

この時間では、これまでなかなか時間の取りづらかった、ご入居者さまからのご要望にお応えしています。

例えば、短時間しか行けなかったお散歩の時間も確保でき、散歩中にも近所の神社やスーパーに行けるようになりました。これまでも外出する時間はありましたが、ゆったりと過ごせるようになりました。

※1 Qタイム(クオリティタイム)サービス品質向上の取組みを実施するための時間(ご利用者さまの豊かな生活の創造)

 

本さん(ホーム長)Qタイムを最大限にご入居者さまの充実した豊かな生活につなげていくために、事前にしっかりとニーズを把握することを徹底しました。

ホーム独自に導入したのが「ご意見・要望カード」

ご入居者さまお一人おひとりに「ご意見・ご要望カード」を配布し、職員がご意見、ご要望をヒアリングし記入、またはご利用者さまに直接ご要望を記入いただきました。

ヒアリングした結果を職員間で共有し、ケアプランの見直しに反映させ、より充実したQタイムの実施につなげています。

そんぽの家 松葉公園の目指す今後の展望とは!

竹本さん(ホーム長):職員自身が、体験している未来の介護への取組みや日々の業務の中で得る介護技術の経験について、新しく仲間になった職員、近隣のホームへも講師となり勉強会などを実施して欲しいですね。これからも協力していってもらいたいと考えています。学びを糧に、視野を広げていき、スタッフの介護技術の向上につながるよう努めてまいります。

 

堀田さん(副ホーム長):『未来の介護』の取組みを通して、改めて『職員がやりたいと思う介護』について考えるきっかけとなりました。入院されたご入居者さまへのお見舞いや外出の付き添いなど、時間の捻出が難しく、これまでなかなか思うようにできなかったことにも、取り組んでいきたいと思います。また、地域住民の方との交流、ご入居者さまに楽しんでもらえるような地域サービスも積極的に取り入れ、ご利用者さまのQOL向上に貢献していきたいと思います。

 

これから「未来の介護」に取り組むホームに向けてメッセージをお願いします!

竹本さん(ホーム長)松葉公園では、未来の介護に取り組む前よりもケアに従事する職員が2名少ない状態ですが、Qタイムの充実、ご入居者さまのQOL向上へと繋がっており、取り組み前と比べても適切なホーム運営が出来ています。

そして、異動した2名の職員は、松葉公園で得た未来の介護の知識、経験を異動先のホームで伝える伝搬役として活躍しています。

目標に向かって新たな1歩を踏み出し、一生懸命に取り組むことにより、必ず成果が出てくると信じています!

ホームの仲間がひとつになれば、さまざまな壁も乗り越えられるはずです。きっと、その先には「楽しい介護」が待っています。

 

堀田さん(副ホーム長)目標の達成には、チームビルディングや、ホームの良い雰囲気が大事だと思います。職種など関係なく、みんなで一丸となって前に進んでいきましょう!

 

 

これから『未来の介護』を取り組むホームへ、熱いエールが届いたかと思います!

ラインワークス(チャットツール)の活用でご入居者さまの最新情報をキャッチ、すぐにケアサービスに反映しケア品質向上に繋がり、ご入居者さま良し!

アラエル(シャワーポッド)で職員の負担が軽減され、職員良し!

テクノロジーで創出された時間で職員の数が減っても適切な運営ができる、未来社会良し!

まさに未来の介護に取り組み、「三方良し」が行なわれている、そんぽの家 松葉公園をご紹介しました。

松葉公園のみなさん、取材のご協力、ありがとうございました!

 

そんぽの家 松葉公園ホームだよりはコチラからご覧いただけます

https://www.sompocare.com/service/home/kaigo/H000182

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ABOUT USこの記事を書いた人

米川 晋太郎
広報部にてウェブサイトを担当。
笑顔になれる記事制作を目指してます!