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2022.11.30

祝!!在宅ケア支援アプリ「ケアエール」グッドデザイン賞2022受賞

SOMPOホールディングスとSOMPOケアが企画・開発した無料スマホアプリ「ケアエール」が、公益財団法人日本デザイン振興会が開催する2022年度グッドデザイン賞を受賞しました。

 

〈グッドデザイン賞とは〉

1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動です。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されています。

受賞のシンボルである「Gマーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれています。

 

スマホアプリ「ケアエール」とは
「ケアエール」は、ケアが必要な方を「大切な人」と称し、ひとり暮らしのご高齢の方や、自宅で介護を受けている祖父母など、元気かな?と毎日気になる「大切な人」ごとにルームを作ります。関わってほしい方々を招待しコミュニケーションを取れるので、体調の記録や生活の状況や心情など、プライベートなことも安心して共有できるアプリです。

経営企画部 韓 承娥(はん すんあ)リーダー

今回、「ケアエール」の開発担当者のひとりSOMPOケア経営企画部の韓(はん)さんに、本アプリにかける想い、そして、グッドデザイン賞を受賞するまでに苦労したこと、今後の展望を伺いました。

 

Q.「ケアエール」にかける想いを教えてください。

ケアが必要になったご本人、ケアをするようになったご家族には、”もう人生終わりだ・・・”と今までの暮らしを諦めてしまう方もたくさんいらっしゃいます。しかし、今までできたことができなくなる不便さはあるとしても、病気や障がいでその人がその人じゃなくなるわけではないですし、今までの暮らしも、できる範囲で続けられることがあります。
それを多くの皆さんに気づいていただき、自然に無理なく続けられること、そしてご本人と周りの人々が、これからも一日一日を大切に過ごしていけることにつながるサービスをつくりたいと想いました。ご本人と周囲の関わりそのものが、ケアの一つであることに気づいてほしいです。

 

Q.グッドデザイン賞を受賞するまでに苦労したことはなんですか?

グッドデザイン2022の募集に気付いたのが、締切りの3日前くらいでした。応募経験もなく、2~3日で準備できるのか?!?と非常に不安でした。諦めた方がよいかな・・・とも思いましたが、今までの医療・介護の連携や介護記録システムとは発想の根幹が全然違うもの!ということを皆さんにうまく伝えるには、グッドデザイン受賞が最も効果的であると思い、一心不乱に準備に取り組み、無事に間に合いました。落選しても経験!と思い切って準備したのがよかったのかもしれません。

グッドデザイン2次審査会場

グッドデザイン賞の審査委員からは、「介護やケアが必要なシニア層や、その介護やケアを担当する家族の孤独への対応をはじめとしたウェルビーイングの確保は、重要な社会課題である。LINE等によるメッセージアプリや既存のSNSで代替できるのでは、という声もあったが、本アプリは体調やカレンダー等の共有という形で無理なくつながる工夫や、継続して使い続けられる工夫がなされている点が評価された。」とコメントをいただきました。
※受賞に関する詳細内容はグッドデザイン賞ウェブサイトをご参照ください。

「ケアエール」グッドデザイン賞受賞結果:https://www.gmark.org/award/describe/54355

 

Q.今後の展望を教えてください。

三つの方向性を考えています。

①SOMPOケア社内での、さらなる活用
すでに社外の介護事業所でも利用がスタートし、その効果も実感いただいているのですが、今後改めて当社内で業務用ツールとしても活用できるように、社内でのルール作りを検討しています。
現在は、SOMPOケア 朝霞 デイサービスをはじめ希望した事業所でトライアルを進めていることに加え、在宅チャレンジ特区でも、居宅のケアマネジャーを中心に活用いただきながら、効果と課題を確認しつつ、来年度からの活用方針を検討しているところです。

 

②地域包括ケア支援サービスとしての実装
現在、スマートシティを推進している会津若松市で、地域包括ケアシステムの一つとしてケアエールの活用を進めており、市役所からも全地域包括支援センターや介護事業所に推奨していただくことで、徐々に広がっています。
そして、市民向けサービスの基盤となる都市OSなどと連携を進めていくことで、よりスムーズで快適な暮らしにつなげることを考えています。
また、宮崎県の都農町(つのちょう)では、認知症サポーターなど地域の人的資源も巻き込んだモデル作りを、一緒に検討し始めているところです。

 

③介護事業所の業務用ツールとしての展開「ケアエールPRO」
地域のサービスとして実装するためには、日々のケアに関わっている介護事業所の協力が欠かせません。介護事業所での利用を促進するためには、コミュニケーションだけに留まらず、「ケアへのフィードバック」や「介護サービス提供記録としての活用」による業務効率化も実感していただく必要があります。
現在、来年4月のリリースを目標に、それらを実現可能にする「ケアエールPRO」の追加開発を進めています。このアプリは※「3省2ガイドライン」も順守する有償サービスとなる予定です。
※「3省2ガイドライン」とは、医療情報を取り扱う事業者が準拠すべき医療情報の保護に関するガイドラインのこと。厚生労働省、経済産業省、総務省の3省が発行する2つのガイドラインを指す。


その他にも、JAGES(日本老年学的評価研究)や東北福祉大の矢吹先生から「ケアエール」の価値を評価していただいており、研究機関との共同研究の企画が着々と進んでいる状況です。

「ケアエール」企画・開発・関係者の皆さん

韓(はん)さん、ありがとうございました。今後の展開が楽しみですね。

「ケアエール」は2022年1月から会津若松市での実証をはじめ、4月には全国の方が無料でご利用いただけるようにリリースしており、約1,200人以上の方々に活用いただいています。「大切な人の体調や日常がわかるようになった」「大切な人と関わりやすくなり、思い出が増えた」「関係者と関わりやすくなり、心の余裕ができた」と喜びの声をいただいているそうです。韓さんは、活用いただくなかで、デザインの狙いである「誰もが使いやすく、アットホームで安らぎを感じる空間」を実現できていることが分かったといいます。

 

デジタルツールなのになぜか温かみがある理由は、アプリデザインはもちろんですが「ケアエール」の企画・開発者の方々の「大切な人」への優しい想いがアプリに反映されているからだと思いました。在宅ケアの強い味方!ぜひ「ケアエール」アプリを活用してみてください。

「ケアエール」公式ページ:https://careyell.com/

こちらからもご覧いただけます。

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ABOUT USこの記事を書いた人

砂坂 奈央子
週4パート勤務。
Illustrator、Photoshopが得意。
家の断捨離頑張り中。子どもたち思春期反抗中。