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特集
2024.02.05

能登半島地震への対応【その2】

能登半島地震から1週間後の1月13日~18日まで、被災地へ支援に行ってきました広報部の佐藤です。

前回の記事でもお伝えしたとおり、SOMPOケアは今回の地震発生に伴い、被災地支援のために本社部門の職員派遣を行っています。

▼前回の記事はこちら

能登半島地震への対応【その1】 | SOMPOケア WATCH!|介護現場の真実を伝える社内報 (sompocarewatch.com)

 

今回の記事では、避難所の生活や被災地支援の様子をお伝えします。

 

SOMPOケアが支援することになったのは、避難所として指定されている七尾市矢田郷コミュニティセンターです。

地震発生後すぐに、本社部門から介護職員の被災地派遣が決まり、誰かの役にたちたいという想いで私はすぐに支援者として応募しました。

 

支援初日

矢田郷コミュニティセンターは、金沢市から車で約2時間の場所にあります。

egaku事業本部カスタマーサクセス部 特命部長 佐久間さん、東日本業務部 業務課長 川島さん、同部業務課チームリーダー 松島さんと約1週間一緒に現地での支援を行いました。川島さん、松島さんは、長期にわたり七尾訪問介護の支援に行かれています。

左が川島さん、右が松島さんです(中央は、七尾訪問介護 管理者の澤田さん)

 

左が佐藤、中央が佐久間さん、右が川島さんです

 

北陸は想像以上に寒く、前日に降った雪が家や畑に積もっていて、あまり状況を把握できませんでした。しかし、七尾市に近づくにつれ、雪の隙間から、壁がはがれ倒壊した家や倒壊寸前の家、傾いた電柱などが現れ、少しずつ被災状況が見えてきました。私が通った道はまだ被害が少なかったそうですが、それでも地震の怖さが伝わりました。私が見ていた景色はほんの一部なので、被害はもっと甚大だったのだと思います。被害状況が報道されていない地域もあると聞きました。「今見えている物がすべてではない」と思いつつ、現地へ向かいました。

 

矢田郷コミュニティセンター訪問時の印象

被災されて皆さんは大丈夫なのか?自分には何ができるのかと緊張と不安がありながらも避難所へ到着。

はじめに目に入ったのはコミュニティセンターの前にあるたくさんの簡易トイレでした。

 

こちらの避難所には200人を超える避難者がいらっしゃり、避難所の方以外も断水でトイレが使えない地域の方も使用するため、多く設置されていました。

室内に入ると、避難者の方と話をしている方や炊き出しの準備をしている方、電話の対応などの事務作業をする方、届いた物資の整理をする方など矢田郷コミュニティセンターの職員さんやボランティアの方々がすでに支援を行っていらっしゃいました。

「私にできることはあるのだろうか、少しでも役に立たないと!」と気持ちを込め事務所へ。到着後すぐに館内の説明を受け、佐久間さんと打ち合せを行いました。私たちが支援に行っていた期間は、支援の内容を取りまとめる方がいらっしゃらず、SOMPOケアの職員としてできることを考え、私たち介護職員だからこそできることを日々行えるよう働きかけました。

 

避難所の状況

避難所には200名を超える避難者の方が生活しており、特に高齢者の方が多くいらっしゃいました。

矢田郷コミュニティセンターは2階建ての建物で、多目的ホールや応接室などがあるのですが、それらの部屋だけでなく倉庫や廊下の一画など、さまざまな場所に避難者の方がいらっしゃいました。

幸いにも矢田郷コミュニティセンターは暖房も効いていて建物内は暖かく、物資も多く送られてきていました。

外には簡易シャワーが設置(予約制)され、避難されている方だけではなく、地域の方も使用できます。そして1日2回の炊き出しも行われており、ボランティアの方によるマッサージの支援などもありました。

ここまで聞くと、何でも揃っていて快適ではないかと思いませんか?私も初めは驚きでした。「あれ?やることあるのか?もしかするとやれることはない!?・・・・」

もちろんそんなことはなかったです。避難所までの道のりでも書きましたが、見えている物がすべてではありませんでした。地震発生から2週間。一見、ボランティアや環境が整っているように思いますが、まだまだ困っていることはたくさんありました・・・。

 

簡易シャワー

ボランティアの美容師さん

貸出用の車いすもありました

 

避難所生活の大変さ

一番広い避難場所

 

避難所を毎日見ていると、避難所生活の大変さを知りました。

まず、一番大変だと感じたことがプライバシーの確保です。各区画でパーテンションを設置していますが、限られた物資の中で設置をしていることから、高さが十分でないため周りからも簡単に見えてしまいます。ただ、着替えに関しては、高いパーテンションで囲い見えないような場所が確保されていました。また、トイレは冒頭でお話した通り外の簡易トイレになっています。雪が降るくらい寒い中、水をバケツで汲んで持っていき、自分で流さないといけません。高齢者の方にとってはとても負担だなと感じましたし、気軽には行きづらい環境だったように思いました。

中にはペットと避難してきた方もいらっしゃいました。鳴き声や排泄物の臭いなど、周りの方に迷惑が掛からないようにと気を配られている姿も見受けられました。

 

常に周りを気にした生活をしていくことは本当に辛く大変なことだと、支援に行き強く感じました。

そんな中で、コミュニティセンターの事務局長さんは常に避難者の方のことを考えていらっしゃいました。十分に身体を動かすことができないため、体操の講師をお呼びしたり、暗い雰囲気を少しでも明るくしようと歌のライブを行ったりと、少しでも避難者の方がリラックスできる環境を作るために、一生懸命働きかけていました。

 

体操のボランティア

歌のライブで気分転換していました。

 

支援内容

避難所は日々ニーズが変わっており、その日その時によって支援内容も変わりました。

当初、私たちは介護が必要な方に対して介助を行う想定で派遣されていました。しかし介護に関しては、ご家族が介助されているため私が支援に行った時には、援助が必要な方はいらっしゃいませんでした。コミュニティーセンターとしても、ご家族が対応できるのであればそこに介入するのではなく、依頼があったら行うという方針です。

その一方で、私が派遣された日は、コロナウイルスやインフルエンザに罹患されている方へのサポート、長期の避難になっていることからエコノミー症候群などの病気が発症する恐れがあるため、健康管理や衛生管理が必要な状況になっていました。健康管理については、看護チーム・保健師チームと連携し、避難者の健康状態を確認することとなりました。

避難所は地震発生から2週間しか経っておらず、避難者情報もしっかりとまとまっていませんでした。そのため、現病歴や服薬情報、生活歴といった避難前の生活や、避難所での生活で困っている方がいるのかといった、避難者お一人おひとりの状況が把握できていなかったようでしたので、聞き取りを行うことにしました。

お一人おひとりお話を伺っていると、大事な薬をうまく管理できていない方や1週間以上お着替えができていない方など、困り事はあるものの言い出せない方が多くいました。そこで、看護チームと連携して、毎朝情報共有を行う事になりました。

その他に、段ボールベッドの作成やパーテーション作成、感染症発生時の対応、避難者リストの作成など、多岐にわたり支援を行いました。

 

現在は、お一人では入浴できない方の入浴介助などを行っているようです。

 

多職種との連携

避難所には、看護チーム(兵庫県)や保健師チーム(高知県)、市役所チーム(名古屋)、ボランティアの方などがたくさんいらっしゃいました。その中で、SOMPOケアは介護士として一緒に支援に入りました。たくさんの方と支援をするのでチーム連携は不可欠です。誰が何をするのか、誰がどういった情報を持っているのかなど、毎朝ミーティングをしながら連携をとっていました。避難所では単独行動ではなく、意見を出し合い、その日のニーズに合わせた対応を行うことが必要です。

介護をするうえでも必要な多職種連携の大切さを、改めて実感しました。

 

支援を通じて感じたこと

SOMPOケアとして被災地のサポートをしてきましたが、たくさんのことを感じました。

助け合いながら乗り越えていく被災地の皆さんを見て、微力ながらサポートすることができて本当に良かったです。非難されている方はご自身が辛く大変な生活をされている中でも、支援にきている我々に優しくしてくださったり、感謝のお言葉もいただいたりと、七尾市の皆さんの優しさに触れることもできました。

「何気ない日常のありがたさ」よく耳にしますが、支援に行きその通りだと感じました。

当たり前に水道から水が出て、好きな時にシャワーを浴び、湯舟でゆっくりお風呂に入ったり、食べたいものを食べたり、好きな時に好きな話を家族や友人としたり、人目を気にせず家でゴロゴロしたり・・・、ありきたりな何気ない日常こそが、実は贅沢なことなのかもしれません。普段の生活を振り返り「何気ない日常」「家族」「友人」に感謝しようと思いました。

また、SOMPOケアとして被災地支援に行かせていただき、当社の行動力の凄さを知り、地域との関係性や職員同士の繋がりの強さも知ることができました。

被災地で働いているSOMPOケアの職員も、毎日頑張っております。すでに支援から戻った私には、直接的な支援はできませんが今後も精いっぱい応援します!

 

左から 矢田郷地区まちづくり協議会 会長 飯田さん  

    SOMPOケア 内部監査部監査課リーダー 川村さん

    SOMPOケア 広報部チームリーダー 佐藤

    矢田郷地区まちづくり協議会 事務局長 関軒さん

 

矢田郷コミュニティセンターの皆さんとのお写真です。「能登ポーズ」教えてもらいました

 

 

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ABOUT USこの記事を書いた人

佐藤 真樹
2022年度より広報部に来ました。現場経験が長いので現場の楽しさを自分なりに皆さんにお伝えできたらと思ってます。 【笑う門には福来る】常に笑顔で頑張っていきます! ちなみに特技はDanceです。