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イベント
2023.03.31

ご利用者さまの“自分らしさ”を大切に。東京本部がACP発表会を開催!

取組みを発表した一人、ラヴィーレ赤羽の牧さん/中央

松戸上席ホーム長/左、下津佐部長(東京中央第三)/右

今回の記事後半では、こちらの牧さんをピックアップしてご紹介します!

 

東京本部が取り組むACP

2023年2月24日、品川本社で「東京本部 2022年度ACP発表会」が開催されました。

当社では、ご本人が望むこれからの生活や、医療とケアを前もって考え、家庭や医療・ケアチームと繰り返し話し合い共有するアドバンス・ケア・プランニング(ACP)に力を注いでいます。

ACPで最も大切なのは、チームづくり。ご利用者さまを囲む皆で、同じ方向を向いて取り組んでいく必要があります。

東京本部では、そのチーム力強化を図るため、2021年度から各事業部に“ACPファシリテーター”を設置。

2022年度からは、より一層自他の事業所にACPの考え方やそれに基づいた援助の統一を指導できる人材を育成していくため、ACPファシリテーター向けの研修も実施しています。

 

発表会に登場したのは、13組!

この日発表したのは、13ある各事業部から選出された13組。

ホーム長の推薦や、自らの熱い想いから手を挙げたスタッフが、ファシリテーターのサポートを受け、夢結いのーと※を活用しながらACPに取り組み、その成果や今後の課題などについて発表しました。

 

🌸発表者の皆さん🌸

・そんぽの家 三鷹中原/阿部さん

・ラヴィーレ世田谷船橋/清水さん

・そんぽの家S新高島平/松本さん

・ラヴィーレ堀之内/金子さん

・そんぽの家 東久留米中央/重松さん

・そんぽの家S東墨田/山﨑さん

・ラヴィーレ鷺ノ宮/中之庄さん

・在宅老人ホーム杉並 居宅介護支援/小林さん

・ラヴィーレ船堀/原さん

・そんぽの家S立川/前田さん

・ラヴィーレ調布/原田さん

・そんぽの家 東六郷/石橋さん

・ラヴィーレ赤羽/牧さん

 

発表会の様子

 

潜在的なニーズを吸い上げご利用者さまの自己実現につなげた事例や、事業所内の勉強会を経てチーム力を高めながら取り組んだ事例、他法人・他事業所も含めてチームづくりをしなければならない難しさがある在宅での取組み事例など、興味深い発表ばかり。

質疑応答も多く、リアル開催ならではの盛り上がりを見ることができました!

 

※夢結いのーとは、当社オリジナルのエンディングノート。人生の最終段階のことだけでなく、希望や夢を記し、今後の人生に彩りを添えることに重きを置いています。以下のURLから、どなたでも書式をダウンロードいただけます。

https://www.sompocare.com/attachment/topic/1129/yumeyui_note.pdf

 

教育研修部教育企画サービス課の光畑さんから、それぞれの発表に講評&以下のコメントをいただきました。

ご利用者さまの今の気持ちだけではなく、その出来事があった当時の気持ちを聞いてみると、より深く理解できるかもしれません。

表面上ではなく、本音を聞くというのは大切です。

人生の最期を本当はどう過ごしたいと思っているのか。それがわからなければ、どうしても医療が優先されてしまいがちになります。

人生最期の日を選ぶことはできません。そして、それがいつなのかは、誰にもわかりません。その日を迎えたときに、ご本人も周りの人もできるだけ後悔などがないように、ACPは必要なものだと考えています。

 

田中部長(東京業務部)からも、心に刺さるコメントがありました。

高齢者介護において、高齢者が自己決定をするための支援は最も大切なこと。生きがいや生きる意欲というのは、人間が持つ本質的な権利だからです。ご利用者さまの声に耳を傾け、人生を知り、寄り添うACPは、当社の理念である“人間尊重”のど真ん中。実践を積み重ねて、これからも好事例を社内で共有していきましょう。

身の回りのお世話をすることだけが介護ではありません。そしてそれは、夢結いのーとを使ってACPに取り組めば良いというものではありません。ケアプランの1表(基本情報や支援計画の全体方針を記載するのが1表)に、ご利用者さま本人の希望はしっかり反映されているか。サービス担当者会議で話をよく聞き、伝え、記録をし、今後に繋げているか。日々の積み重ねが、大切です。

 

ラヴィーレ赤羽の牧さんを、ピックアップ!!

発表時、オンライン参加しているホームから応援の声が飛んでいたのが印象的だった、入社2年目の介護職員、牧 龍樹(まき りゅうき)さん。発表者のなかで若さも際立っていた牧さんは、現在28歳です。

今回取り組んだACPの対象者であるご入居者さま(Oさま)も、ホームで牧さんを見守っていらっしゃいました。

発表中の牧さん(右)と松戸ホーム長。

 

牧さん、どのような想いでACPに取り組まれたのでしょうか?また、取り組んでみて、いかがでしたか?

実は、最初にACPへの取組みについてお話を頂いたときはACPのことをよくわかっておらず、あとで資料を見たり自分で調べたりして、医療的ケアに対する希望も含めて、これからどのように過ごし、どのように最期を迎えたいかを、ご本人や周囲の関係者が繰り返し話し合うことだと知りました。

正直なところ、自分の人生だって先のことはわからないのに、ご入居者さまが望まれる人生を送っていただくために、私にできることなどあるだろうかと、不安な気持ちしかありませんでした。

今回、取組みのスタートとして、まずはOさまがこれまで送ってこられた人生のことや趣味、好きなことや嫌いなことなど、たくさん話をすることを心掛けました。その中で、小さなことでも私にお手伝いできることを探し、Oさまの望む人生に近づけるように取り組みました。

はじめは、介護歴2年の私にできることなどないのでは…という気持ちでしたが、だんだんとOさまの「こんなふうに生きたい!」という想いが見えてきました。元々たくさんお話をしてくださる方ではあったのですが、これまでは億劫になっていたこと、諦めかけていたことを、私がほんの少し背中を押すことで「今日はやってみようかしら」とおっしゃってくださることが増えました。Oさまの前向きな姿勢、行動に、微力ながら私が影響をもたらすことができたと実感したことが、今回ACPに取り組み、1番やって良かったと思ったことでした。

そして、ご入居者さま全員に、ご自身が望む人生があるということをしっかりと心に刻み、日々の援助に入ることができるようになりました。

Oさまと牧さん。暖かい日にはひなたぼっこが気持ちいいですね。

 

今後の目標を教えてください。

今の私は目標だらけで・・・

ACPで言えば、すべてのご入居者さまがそれぞれ望まれている人生を把握したいというものありますし、Oさまのやりたいことも、まだまだ叶えてあげられていないことがあるので、引き続き取り組みたいです。

まずはOさまのルーブル美術館に行きたいという目標を叶えるべく、3月にスタートした六本木のルーブル美術館展をご案内することが、今の目標です!

 

松戸 上席ホーム長、牧さんへの期待コメントをお願いします!

今回、牧さんがACPに取り組んだことで、OさまのQOLが向上したことは間違いないと思います。

併せて、牧さんの介護に対する姿勢、倫理観等も大きく変化し、一回り成長したと感じています。介護経験は2年とまだ浅いですが、将来の介護業界を支える人材です!^^

牧さん!まずはラヴィーレ赤羽を、そして東京、さらには全国でSOMPOケアを盛り上げていけるように、これからも一緒にがんばりましょう!!

明るい表情のラヴィーレ赤羽の皆さんと、Oさまで記念写真!

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ABOUT USこの記事を書いた人

矢板 菜穂美
広報部。2006年入社。介護職の魅力、介護現場の魅力を広くお伝えしていきたいと思っています!