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連載
2024.08.08

ケアエール de 実践! 在宅生活のチームケア ~富谷 居宅介護支援~

当社では、コミュニケーションアプリ「ケアエール」、介護事業者向けWEBシステム「ケアエールPRO」を通じて、ケアが必要な「ご本人」と「関わる全ての方」が絆を深めることで、在宅生活を無理なく続けるチームケアの実現を目指しています。

※ケアエール/ケアエールPRO(以下、ケアエール)についての詳細は文末をご覧ください。

 

当連載では、第1~5回にかけて、デイサービスにおけるケアエール活用事例をご紹介してきましたが、今回は「居宅編」です。居宅介護支援事業所でも、ご家族や多職種をつなぐ中心的な役割を担うケアマネジャーがケアエールを使い、効率的かつ効果的なチームケアに取り組んでいます。

その具体的な活用事例について、「SOMPOケア 富谷 居宅介護支援(宮城県)」の管理者 吉村さん、ケアマネジャー 遠藤さん、門間さん、照井さん、小島さんにお話を伺いました。

 

SOMPOケア富谷居宅介護支援って、どんな事業所?

吉村さん:

「富谷居宅介護支援は、仙台市の北に位置する富谷市日吉台に建物を構え、女性のケアマネジャー6名で運営しています。ご利用者さま・ご家族さまの思いに寄り添い、丁寧にご支援していくことが全員共通の姿勢です。デジタル面についてはメンバーそれぞれ得意・不得意ありますが、皆で協力し合い“ケアエールだからこそできること”に取り組んでいます。」

 

ケアエール導入前の課題:情報連携にかかる手間と時間

ケアエールを利用する前の悩みとして、ご家族さまやサービス事業所とのコミュニケーションでご苦労されていた様子がうかがえました。

 

■ご家族さまとのコミュニケーション:電話がメイン。

・ご連絡がつかない時間帯がある。お仕事のご都合もあるので気を遣う。

・込み入った話の場合、電話での説明は伝わりづらいことがある。

■サービス事業所とのコミュニケーション:電話がメイン。書類のやりとりもある。

・お互いにタイミングが合わず、すれ違いや折り返し待ちが頻発。どうしても連絡がつかない場合は要件をFAXで送付。

・書類は訪問時や担当者会議で手渡しするが、渡せない場合は郵送することもある。

 

小島さん:

「日程調整は電話で行っています。ご利用者さまへお伝えしても日時をお忘れになることがあるので、基本的にご家族さまと電話で日程調整を行っていますが、ご家族さまのお仕事のご都合もあるのでタイミングには気を遣います。ご利用者さまに電話で日程をお伝えする場合は、ご利用者さまにご自宅のカレンダーへ書き込んでいただき、さらにご家族からも伝えていただくことがあります。」

 

ケアエール導入後の変化:情報連携の効率化、それにとどまらない価値

現在、富谷居宅介護支援事業所では14名のご利用者さまにケアエールを導入いただいています。特に、次のようなケースでケアエールの導入をお勧めしているそうです。

・リハビリが必要な方

ご自宅でのリハビリの様子を動画等で見せていただくために導入をお勧め。

・遠方にお住まいのご家族の方・お仕事のご都合等でご連絡がつきづらい方

ご利用者さまの様子を写真や動画で見ていただくことができ、コミュニケーションが効率化するためお勧め。

 

ケアエールを導入いただいたご家族さまやサービス事業所とのコミュニケーションについては、日程調整やご利用者さまのご様子をお伝えするなど様々な場面で、「ケアエールを利用していつでもご連絡ができ、ご家族さまやサービス事業所の都合の良い時間に確認いただけるようになった」とのことです。

また、電話でご説明するのが難しかった込み入った内容も、お伝えしやすくなったそうです。

 

照井さん:

「数字や聞きなれない用語が混ざる会話は、電話では伝わりづらいことがあり、ご家族さまの中には困惑される方もいらっしゃいました。ケアエール導入後は、文章でコミュニケーションができるようになり、ご理解いただきやすくなったので、ご家族さまのストレスが解消されたように感じます。」

 

さらに、コミュニケーションの効率化だけでないさまざまな効果・価値を感じた事例も多数ご紹介いただきました。

 

■医療連携

・褥瘡の様子を写真でご家族さまへお伝えし、通院へつながった。

・認知症進行の状況を、ケアエールの記録を利用し医師に伝えていただけた。

 

遠藤さん:

「認知症が進行してきたかな・・・というご利用者さまがいらっしゃいます。ケアマネ、デイサービスよりケアエールを通じてご家族さまへご利用者さまの様子をお伝えしていますが、ご家族さまはお仕事でお忙しく、ご利用者さまの普段のご様子をなかなかご覧になれません。そこで受診の際は、ケアエールに蓄積されたデイサービスでの様子や、ケアマネのモニタリングを医師に見せていただくようお勧めしました。」

 

■ご利用者さまについての理解を深めるサポート

・立ち上がり訓練中のご利用者さまの現状をご家族さまへ動画で共有し、不安を解消した。

 

遠藤さん:

「ご自宅で転倒されたご利用者さまが、PT(理学療法士)による床からの立ち上がり訓練を受けていらっしゃいます。デイサービスでは立ち上がりができているそうだが、自宅では立ち上がれないのは何故だろうと心配されるご家族さまへ、デイサービスでは「どうやって立ち上がっているのか」を動画で撮影し説明を行いました。言葉だけではなかなか伝わりませんでしたが、動画をご覧になり、順を追ってゆっくりと動作を行えば立ち上がることができるのだと理解され、安心されたようです。」

デイサービスでの立ち上がりの様子を、ご家族へ動画でお伝え

 

■ご利用者さま、ご家族さま同士の想いをつなぐ

・亡くなったご利用者さまの動画が、ご家族の思い出になった。

・離ればなれになってしまったご夫婦の想いをつないだ。

 

門間さん:

「要介護5と要介護3のご夫婦がご自宅で一緒に生活されていたのですが、奥さまが入院され、退院後はロングショートステイをご利用になっています。お二人の会う機会が無くなってしまったので、訪問時にお互いへのメッセージ動画を撮影させていただき、それぞれへお見せしています。お二人とも、お互いのメッセージ動画をご覧になり、涙を流されたり、動画へ話しかけられたりしていましたその動画や、動画をご覧になったときの様子は、ケアエールを利用し離れて暮らすご家族さまへも共有しています。」

離れて暮らすご家族同士の動画メッセージを共有

 

今後に向けて:ケアエールでつながる先を増やしたい

今後目指したいことについて伺うと、ケアマネジャーの皆さんが共通しておっしゃっていたのは「ケアエールでつながる先(ご家族、サービス事業所、訪問看護など)を増やしたい」ということでした。

 

照井さん:

「ケアエールを使っていただけるサービス事業所やご家族さまを増やして、もっと情報共有を進めたいです。」

遠藤さん:

「他社を巻き込むのは難しいですが、医療ニーズがある方も増えていますので、他社を含めた訪問看護とも繋がれると便利です。」

門間さん:

「例えば、デイサービス・通所リハビリの両方を利用されている方の場合、通所リハビリではできることが、デイサービスではできないなど、それぞれの場所でご利用者さまの様子が異なることがあります。ケアエールでつながっていないとその場の一面だけしか見ることができません。関係者全員がつながることで、ご利用者さまの全体像を共有できるようになればと思っています。」

 

ケアエールの効果が最大限に生かされるのは、「関係者全員がつながったとき」ですね。ケアエールの活用で、様々な効果を生み出してくださっている富谷居宅介護支援の皆さん、これからも一緒に「つながる働きかけ」をどうぞよろしくお願いたします!

 

バックナンバーはこちらからどうぞ ⇓

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ケアエールhttps://careyell.com/
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ケアエールPROhttps://careyell.com/pro
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