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2024.03.22

ご入居者さまのご希望を叶えよう!/そんぽの家 武蔵村山

2024年2月25日、そんぽの家 武蔵村山のイベントでⅯさま(88歳)のご希望が叶いました!何が叶ったのでしょうか?

 

ご希望を叶えるイベントを開催するまで

Ⅿさまは長い間ひとり暮らしをされていたのですが、2023年3月、転倒したことをきっかけに脳腫瘍が発覚、余命1年の宣告を受けました。治療を希望されなかったMさまにとってこのままおひとりで暮らし続けることは難しく、2023年8月「そんぽの家 武蔵村山」にご入居することとなりました。

入居当初は介助も少なかったのですが、現在は全てにおいて介助が必要な状態です。また、脳腫瘍の影響で食事量も徐々に低下、離床時間も短くなっています。

ご入居時に、Mさまとご家族さまより「ホームでの看取り」のご希望があったので、残された時間をどのようにサポートしていったらよいのか検討を行ってきました。ご入居されてから約4か月過ぎたある日、ホームで開催されたボランティアアクティビティの尺八演奏会で「また尺八が聞けるなんて」と涙ながらに喜ばれたことがありました。スタッフが話を聞いてみると、ご主人さまが趣味で尺八をされており、Mさまもその演奏をよく聴いていたことを教えてくださいました。

この出来事をきっかけにⅯさまの「やりたいこと」「食べたいもの」などはないか、居室担当や食事・レクリエーション委員会などのスタッフでヒアリングを実施。「A5ランクの山形牛が食べたい」「マグロが食べたい」「ビールが飲みたい」などⅯさまのご希望を伺うことができました。そして、食事委員会のスタッフからご希望を叶えて差し上げたいという声が上がり、その旨をご家族さまへお伝えしました。「余命宣告を受けてからそろそろ1年なので、ぜひやってあげてください」とご了承を得ることができ、Ⅿさまのご希望を叶えるイベント開催の準備を始めました。

 

イベント当日の様子

食事委員会のスタッフ2名(ケアスタッフ廣田さん・看護スタッフ町田さん)が中心となりスケジューリングや買い出し、会場設営、ご家族さまへの連絡などの準備も全て行いました。スタッフは調理ができないので調理されたものを準備し、ご家族さまにもご協力いただき、お刺身の盛り合わせを持参していただきました。設営などの飾りつけは、当日出勤しているスタッフにも手伝ってもらうことに。飾りつけされた壁やテーブルを見て、Ⅿさまとご家族さまはとても喜んでくださいました。

お酒がお好きなMさまはビールを飲まれていましたが、三ツ矢サイダーにブラックニッカウィスキーをティースプーン1杯入れて飲む、ちょっと変わったお酒が好きなことを聞いていたので作ってさしあげることに。最初は遠慮されていましたが少し飲んでみると「これこれ」と笑顔で味わっていました。お肉は薄いお肉を選んで購入したのですが、残念ながら召しあがることはできませんでした。しかし、好物のチーズとサラミは、食べやすいようにとスタッフがかわいいピックで盛り付けをしたこともあり、手に取り召しあがっていただけました。食事量が低下されていたとは思えないほど飲食を楽しまれ、昔話に花が咲き、おしゃべりと笑いが止まらない素敵なイベントとなりました。

 

イベントに参加されていかがでしたか?

さま(ご本人さま):楽しかった。またお酒が飲みたい。

・ケアスタッフ廣田さん:今まで見たことないくらいの笑顔で、たくさんおしゃべりして召しあがっていただいたので、嬉しい気持ちになりました。Ⅿさまと約束したので近いうちにまた開催したいです。準備も楽しかったのですが、もっと準備期間を設けないといけないと思いました。

・看護スタッフ工藤さん:イベントの写真を一緒に見たとき、とてもいい笑顔で「凄く楽しかった」とお話ししてくれました。あの写真、いいお顔ですね。

本当にいい笑顔ですよね!(注意:スタッフはノンアルコールです。)

・ホーム長 芳賀さん:私は当日参加できませんでしたが、翌日スタッフに聞くと「喜んでもらえた」「楽しかった」「段取りが悪くスムーズにいかなった」「またやりたい」などの成功談も失敗談もありました。ご家族さまの了承を得てから5日後の開催だったのでスムーズにいかない部分はあると予想していましたが、それでも開催して良かったと思いました。スタッフにとっては失敗も含め大きな経験になりましたし、何よりMさまの笑顔が大成功の証だと思います。「またやろうね」とⅯさまとスタッフと次の約束もでき、『次の約束』がスタッフのモチベーションに繋がっています。

 

ホーム長の芳賀さんにこれからの目標をお聞きしました。

最期までご入居者さまに寄り添い働いていきたいとスタッフが思えるホームにしたいです。当ホームには、今回のようにご入居者さまの小さな一言に耳を傾けられたり気付けたりできるスタッフがたくさんいます。スタッフにはやりたいことがやれる職場だと思えるホーム、ご入居者さまには気兼ねなく「あれやりたい」「これ食べたい」「ここに行きたい」と言っていただけるホームになることが目標です。

上段左から廣田さん・金ヶ江さん・森田さん・岩崎さん・町田さん・小田さん・白銀屋さん
下段左から ご家族さま・Mさま・ご家族さま・青柳さん

 

 

 

今回ご紹介した「そんぽの家 武蔵村山」にご興味のある方は、以下のURLからご覧ください。

https://www.sompocare.com/service/home/kaigo/H000236

 

 

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ABOUT USこの記事を書いた人

砂坂 奈央子
週4パート勤務。
Illustrator、Photoshopが得意。
家の断捨離頑張り中。子どもたち思春期反抗中。